西安で高所恐怖症を克服する①

先週の金曜日は学校がお休みで3連休だったので、西安に行ってきました。歴史上では長安と呼ばれ、中国歴代王朝の多くの首都として栄えたいわば中国の京都です。北京から寝台列車で12時間ほどかかります。木曜日の夜出発し、金曜日の朝に到着して金土日と観光し、日曜の夜に発って月曜の朝に帰ってくるというなかなかハードなスケジュールでした。

行きの座席は硬座といって1番安い座席でした。しかし西安まで150元という安さ。周りはみんな中国人で、12時間常にスリに対して警戒を強いられました。立っている人もたくさんいて非常に混雑していました。

朝7時に西安に到着。ホテルにチェックインし、早速兵馬俑に向かいます。しかし、兵馬俑行きのバスは長蛇の列で、どう見ても2時間は並ばなければいけない様子。初っ端からこの時間ロスはキツイと思い、近くにあった旅行会社に飛び込んで「お前のとこのバスは兵馬俑に行くか？」と聞きました。もちろん行くとのことだったので、乗せてもらうことに。その後急にペラペラと何か中国語でまくし立てられ、「不明白...」(わからない)と答えたところ、「えっお前中国人じゃないのか！」と言われました。日本人だよと答えると、「マジか〜まあいいか」。なんとなく不安になりつつバス停に向かいます。バス停に着くと、他の案内人に兵馬俑と華清宮(兵馬俑の手前にある、楊貴妃に関係する割と有名なとこ)入場料合わせて200元だ！と言われました。下調べ的には適切な値段なのですが、自分で買うからいいと答えたとこ、「いや自分で買うとめっちゃ並ぶから。俺ら既に買ってあるから、並ばなくていい。」と。これは渡りに船、ラッキー！と思い購入。バスの中にて出発を待てと言われたので、寝ながら待つことにしました。

しかし起きてみるとバスの中に誰もいない。さらにドアも閉まっており、バスから出られない！なんとか運転席の横の窓から脱出すると、さっきの案内人が「なんでまだここにいるんだ！？」と。どうやら他の人はぼくが眠っている間に別のバスで出発してしまった様子。しかしその人はとても優しい人で、「大丈夫だ。大丈夫だ。ちょっと座って待ってろ。」と言い、すぐに電話をかけて別の運転手を呼んでくれました。既に出発したバスを猛スピードで追いかけます。なんとか間に合い！一安心して兵馬俑に向かいます。

しかし着いて降りるとなぜかいきなりロープウェイに乗せられ、なんだこれはどこだここは状態。兵馬俑ってロープウェイあるのか！？隣の優しそうな中国人の女の子二人組にここどこ？と尋ねると、どうやら華清宮の一部らしい。この女の子たちにはこの日一日中お世話になりました。

てか、ぼくは入場券だけもらってあとは自由行動だと思ってたのに、がっつりツアーじゃん！しかも中国人向け！さっきの「まあいいか」ってこのことか！でも冷静になると、この状況とても面白いなということに気付く。しかも自分では絶対に行くことのできないところに連れていってくれたのでとても楽しかったです。ここは西安事件の時に蒋介石が身を隠した所の様です。